【それは本当にあなたの夢?】起業を扇動する人はヤンキー説
こんばんは、魔女 (@korokorokemari) | Twitterです。
突然ですが、あなたは、起業したいですか?大学を退学して海外に移住したい?
ブログだけでご飯を食べていきたい?好きなことを仕事にしたい?
それって本当にあなたの夢ですか?
社会によって誘導された「成功イメージ」ではないですか?
私たちの幸せは「起業して成功」なのでしょうか?
- 0.大いなる成功の姿
- 1.ブログと起業家
- 2.人間は同じ過ちを繰り返す
- 3.結局みんな「弱い」
- 4.誰かに影響を与えたい⇒「インフルエンサー」になりたい
- 5.現代と前時代の違い~圧倒的なスピード
- 6.【要注意】「手段の目的化」という罠
0.大いなる成功の姿
「起業=成功」「大企業より独立!!」「大学中退して留学しろ!!」
「バックパッカーになれ」…などなど
様々な新しい形の成功が声高に叫ばれる昨今。
私はこうした流行はある種、
「結婚して家庭をもって一人前、女は家庭で男は仕事」の現代版として
作られていく「ライフモデル」ではないかと考えています。
すなわち、これまでのいわゆる昭和的な考え方に対抗するための
新しい成功の形ではないかと思っているのです。
1.ブログと起業家
6月25日 (月)、こんなツイートをしました。
ブログ漁ってると結構企業推奨のものが多い。それで起業したい!と思うのは勿論いいんだけど
・エピソードは取捨選択してる
・失敗してる人は成功してる人より声が小さい
・大抵の人がまだ道の途中
ということは忘れないほうがいい気がする
ブログ漁ってると結構起業推奨のものが多い。
— 魔女 (@korokorokemari) 2019年6月25日
それで起業したい!と思うのは勿論いいんだけど
・エピソードら取捨選択してる
・失敗してる人は成功している人より声が小さい
・大抵の人がまだ道の途中
ということは忘れないほうがいい気がする。「起業」とか「成功」とか言葉に踊らさせたくない。
ブログを始めて、いろんな方のブログをランダムに見るようになると
起業論やブログ論、働き方論の多さに圧倒されます。
ただ正直、画一的過ぎてなんだか不気味でもあります。
2.人間は同じ過ちを繰り返す
なにが「不気味」かというと、
あまりにも一定方向の動きだけが「成功!」「素晴らしい!!」と
賛美されていることです。
「正社員・男性・結婚・妻は専業主婦」が成功モデルとされていた時代がありました。
しかし高度経済成長を過ぎ、失われた~年といわれはや20年。
制度・社会の幻想は実情と乖離していることが
人々の実感として強く表れるようになりました。
全員にとって「正社員・男性・結婚・妻は専業主婦」が成功ではない。
それぞれの人にあった成功の形があるんだ! と既存のあり方が疑われ始めたはずなのに
何故かまた「起業」「独立」といった既存の成功モデルの逆が成功というモデルが作られつつあります。
「起業」はすべての人にあった「成功の形」なんでしょうか。
3.結局みんな「弱い」
以前、「自分らしさ」とはなにか、という記事を書きました。
その中で「他人の人生を生きること」それが生きづらさの正体であると明示しました。
そして「自分の人生を生きろ!!」と呼び掛けています。
しかし「自分の人生を生きる」というのは非常に難しいことです。
何が正しいのか間違っているのか自分で考えなければならない。
成功は自分の手柄だが失敗もまた自分の責任である。
この重圧に耐えられない、だけど今までの「成功」の形に納得できない(その形では成功を獲得できない)人が新しい成功の形に追随し固まっていくのではないでしょうか。
これはある種ヤンキーと優等生の関係性に似ていませんか?
「成功モデル」という形では善悪、正義といった区別はないですが
既存の成功モデル、すなわち「優等生」になれない(なりたくない)生徒たちが
対抗する成功モデルとして打ち立てたのがヤンキーでした。
だからある意味起業を扇動する人たちはヤンキーと言えるかもしれません。
4.誰かに影響を与えたい⇒「インフルエンサー」になりたい
一方、起業を扇動する側の人はというと、
シンプルに誰かに影響を与えたい、インフルエンサーになりたいのかなと思います。
自分の成功モデルを他の人にも教えたい、というのはわかるのですが
様々な起業おすすめブログを見るとまだ「挑戦中」みたいな具体的に成功していないパターンでも結構力強く起業をおすすめしていたりします。
個人的にはこれは中々驚きで、自分自身がまだ成功するのか失敗するのかもわからない状態なのによく他人におすすめできるな~と思うわけです。
でももし自分が教えた方法で誰かが成功してくれたらそれは面白いし嬉しいし、
何より失敗しても発信者の責任ではないですよね。
そういう意味では自分が成功しているかどうかに関わらず「起業をおすすめすること」それ自体は重みのあることではないようです。
5.現代と前時代の違い~圧倒的なスピード
何より現代は物事があまりに早く動いていきます。
そのため、昔の様に実業家として成功し引退した人の成功論を待つ・読むよりも
「今、この瞬間」に使える「この時代」に合った方法が求められ続けています。
1年前に起業して今大成功!!だけど先もわからないし偶然の成功かもしれない。
それでも「今、この瞬間」に役立つかもしれない情報をどんどん発信し、
読み手もまたそれに「飛びつきたがっている」という現実があることも事実だと思います。
そう言った理由から新しい成功モデルがどんどん固まっていくのは、
仕方ないかもしれません。
6.【要注意】「手段の目的化」という罠
ただ、最後に忠告しておきたいのが社会が作る成功モデルを目指すとしても、
「踊らされるな」ということです。
「起業すること」や「好きなことを仕事にすること」は
本来は手段のはずです。
起業して何をしたいのか、好きなことを仕事にしてどうなりたいのか、
それを考えずにいると起業に成功して好きなことを仕事にしても、
その先に続くものがありません。
人生100年時代。大きなゴールとそこにたどり着くための小さなゴール。
この両方をイメージしながら進んでいきたいですね!
ここまで読んでくださってありがとうございました!
魔女 (@korokorokemari) | Twitterでした!!
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