「40過ぎで結婚していないのはおかしい」を作ったのは誰か
こんばんは、魔女 (@korokorokemari) | Twitterです。
6月のクローバーフィールドのツイートを皮切りにホットな話題となっている
「いい年して結婚していない人間ってどうなの?」問題。
私にとってはかなり気になる案件です。
というのも、私のパートナーは40代ですが、結婚していません。
(私は未婚なので、もし彼が既婚なら不倫ですね…)
私のパートナーはやばい奴なんでしょうか…⁉
さらにさらに、はてな匿名ダイアリーでも
「実際40過ぎで結婚してない人はおかしいよね」という投稿がされ
ますます炎上しています。
私にとっても世間にとっても熱い問題なので、
これは記事にするしかないですね!!
そんな訳で今日は
「40過ぎで結婚していないのはおかしい」を作ったのは誰か
という話です。
私が高齢処女だったころ
突然ですが、私は20代過ぎるまで処女でした。
時のトレンドでは「21歳で処女なら生きた化石」と言われており、
なんとなく不安でした。
今はいい相手がいないけど、本当に好きな相手に
「こいつ化石かよ…」なんて思われたら最悪…
そうかと言って適当な人と…なんてことも出来ません。
当時の私はキス最中に舌を入れられるのも
気持ち悪いと思っていたのです…
にっちもさっちもいかない女子大生だった私は
日々ヤフー知恵袋で
「○○歳 処女」
なんて質問を見ていたわけです。
そこで、ふと気が付いたのが男性と明確にしている方の回答やツイートでは
そんな奴いないだろ、と言いながらも処女を捨てろ!といった
主旨の言葉は殆ど見つけられませんでした。
じゃあ一体誰が「21歳で処女なら生きた化石」なんて言っていたんでしょうか…?
「40過ぎて結婚してないのはおかしい」という主張の正当性
話を株式会社クローバーフィールドの考える「信用できない社員」とは - Togetter
に戻します。
実際40過ぎで結婚してない人はおかしいよねはクローバーフィールドのツイートに誘発された感情論であり論じるところが少ないと思いますので、もとになったクローバーフィールドのツイートにフォーカスします。
既婚か否か、子どもの有無で差別するようなことは実際にはありません。
— 株式会社クローバーフィールド (@cloverfield_inc) June 29, 2019
ただ、本人の仕事や世の中への責任感など、どうしても差が出るんです。
自分一人が逃げ切ればOKの人と、子や孫の世代の安泰まで考えられる人が同じはずがないのです。
未婚でも子無しでも責任感のある人はあると主張する人はいます。
— 株式会社クローバーフィールド (@cloverfield_inc) June 29, 2019
実際そうだと思います。
でもね。
その責任感が及ぶ範囲は所詮目先の仕事に対してだけなんです。
自分が引退したあと、もっといえば自分がすでにこの世にいない100年以上先の未来にまで責任を持つのかどうかなんですよ。
なるほど…個人的には納得する部分もあります。
私自身は独身で子どもはいないんですが、その理由が
「自分が親に粗雑にされたのに子どもの人生に
どうやって責任をもてばいいかわからない」
というものなので、確かに親になれる人はやっぱり責任感がすごいと思います。
(魔女と親の関係については【大解剖】魔女はいかにして魔女になったか - 孤独な私がおしゃべりしたい時間に書いておりますので、良かったらご覧ください。)
ただ一方で一企業での仕事・業務に対する姿勢について
自分が引退したあと、もっといえば自分がすでにこの世にいない100年以上先の未来にまで責任を持つのかどうか
なんて大それたことが必要なのか、非常に疑問です。
自分が生きている世界を次世代も生きる世界として捉え、子育てでなくとも、
例えば政治参加するとかNPO活動するとか、どんな形であれ
責任を持って行動するというのは意義があると思います。
ですがそれは「自分の生き方」として責任を持つことであって
子どもがいなくても出来ることだし
逆に長い目で見てその企業に属することにメリットがないと思ったら離職するのも未来のための責任。
子どもがいた方でより責任感が誘発されやすくなるとは思いますが
子どもがいるかいないかで「未来への責任を持っているか/いないか」を
判断することはできません。
その点ではナンセンスな主張だと思います。
火を見るより明らかな議論がなぜ繰り返されるのか
こんなこと、正直説明されなくても多くの人にとっては理解出来ることです。
でもこの手の議論は全く治まることがない。
体感的にはむしろTwitterの「正義感」が強まるにつれて
過激な議論も炎上も年々盛んになってる印象です。
一体なぜこのような現象が起きているのでしょうか…?
クジラノスズキカ (@kujiranosuzukka) | Twitterさんのブログ「全部、理想論ですけど。」でおかしい社会的風潮は「誰が得するか?」を考えれば解決する | 全部、理想論ですけど。という記事がありました。
おかしい社会的風潮には必ず「それを維持することによって得する人」がいます。得する人がいなかったら、誰もその社会的風潮の維持に努めず、自然消滅するからです。
全く同じことが「40過ぎで結婚していないのはおかしい」という発言の陰にも
隠れているのではないでしょうか…?
これまでのThe★昭和な価値観の社会では
確かに「40過ぎで結婚していないのはおかしい」状態だったでしょう。
しかし、時は令和。
個人の選択が社会の意思を超え、「自由」の大切さ・日常化が声高に叫ばれます。
40過ぎて結婚してようがしてなかろうが、若者社会では特にどうでも良いはずです。
ではそんな中で誰が損をするのか。
それはThe★昭和な価値観の社会において
「そうすべきだから」結婚した人ではないでしょうか?
(昭和的価値観については【それは本当にあなたの夢?】起業を扇動する人はヤンキー説 - 孤独な私がおしゃべりしたい時間にも書いておりますのでよかったらご覧ください。)
自分たちは自由や選択などなく適齢期に結婚したのに、
それが称賛されるべきものだったはずなのに、
何故社会の圧力に流されないことが許されるのか
何故時代に従った自分たちが「情けない」と糾弾されるのか。
自由や選択など許されないはずだ!
自分たちが我慢してきたんだからお前も我慢しろ!!
こうした思いが、自らを肯定するために
自分たちとは違う「新しい人たち」を否定するよう
彼らを突き動かしています。
こうした論調は同性愛の問題、夫婦別姓問題など様々な問題で起こる
議論の「否定的感情」の原動力になるものだと思います。
個人的に一番滑稽なのは
「社会構造を考えろ!」「今の社会制度を維持するために~」という主張です。
社会があって人があるのではなく、人があって社会がある。
人々の生き方に社会が合わないなら、社会を変えていくべきです。
もうすぐ次の選挙ですね~
私は、「私たち」が生きやすい社会を作っていきたいです。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
魔女 (@korokorokemari) | Twitterでした!!