世の中の真実を知るためには「ニュース」は不要⁉
こんばんは、魔女@試行錯誤ブロガー (@korokorokemari) | Twitterです。
今回は
「世の中のことを知るのに
ニュースなんて役に立たない!!」
という話をしようと思います。
これはマスゴミが~という感情的な話ではなく、
「世の中のことを知る」という意味でニュースが役に立たない、という話です。
それをベストセラービジネス書「FACT FULNESS」(著:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング・アンナ・ロスリング・ロンランド)をベースにご紹介いたします!
この本を読むと「貧困・紛争・汚職…こんな世界くだらない!」と思わずに自分の足でこの世界を進んでいく方法が分かります。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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- 「FACT FULNESS」ってどんな本?
- 皆さん、ニュースって見てますか?
- 感情ではなく本能で捉える
- "ニュース"と本能の関係
- マスコミの義務
- 真実を知るためには頭を使え!!
- まとめ 無条件で親切な人なんていない
「FACT FULNESS」ってどんな本?
2019年1月に刊行、発売1週間で10万部を突破し異例のスピードで日本中に広まったベストセラー。本来発売1か月経てば粗方奥に下げられてしまう出版業界だが、2019年8月現在でも店頭に並べている書店は少なくない。
この本の特徴は
私たちの"常識"を覆すところにあります。
私たちが世界に持つ
- 貧困
- 発展途上国
- 世界の平均寿命
- 女性の権利
などへのイメージがほとんどすべて誤っていることを
データに基づいて解説してくれています。
簡単に言うと、世界全体は破滅に突き進んでいるのではなく、改善されていることもたくさんあるけど、気づいてる?という主張です。
そして私たちが判断を誤ってしまう理由を、
感情や文化ではなく本能によるものだと教えてくれるのです。
この本は
- 世界の"本当の"姿を知りたい人
- 自分の常識を覆される快感を味わいたい人
- 俺・私は絶対間違ってないぞ!!という人
- 世の中って悪いことばっかり…と思っている人
- 日本人と他の国の人は違うよねと思っている人
におすすめです。
皆さん、ニュースって見てますか?
以前、「ニュースを見ない!」は私たちを幸せにするのか。 - 孤独な私がおしゃべりしたい時間という記事を書きました。
その中でこんなことを言いました。
ニュースを見ることはストレスを生み出します。
少しでもストレスを減らしたい、という気持ちで
ニュースを見ない様にすることは
有効な手立てかもしれません。
しかし問題なのは、ニュースを見ないことで
「社会=自分には関係ないこと」
と思ってしまうことです。
「ニュースを見ない=社会と自分は関係ない」 と思い
社会の情報に目を向けなくなってしまうと実はあなたの未来に関係がある重要な情報も取り逃してしまうかも…
という話です。
ただ、実際皆さん思ってると思うんです。
ぶっちゃけニュースを見たって、
世の中のことなんてわからない!
マスゴミは誇張や嘘ばかり!!
偏向報道!!
なんてね。
この指摘はあまりにも感情的に見えるかもしれませんが、大外れではないと思います。
だけど、これは仕方ないことなんです…。
感情ではなく本能で捉える
「FACT FULNESS」ではこうしたニュースの傾向や人々の勘違いについて、悪意や文化・宗教などではなく、「世界をドラマチックに見たい本能」が影響を与えていると考えています。
「世界をドラマチックに見たい本能」には10個の要素があります。
- 「世界は分断されている」⇒分断本能
- 「世界は悪くなるばかり」⇒ネガティブ本能
- 「世界は○○し続ける!」⇒直線本能
- 危険でないものを「怖い!」と思う⇒恐怖本能
- 「目の前の数字が一番大事!」⇒過大視本能
- 「すべてのことが分かったぞ!」⇒パターン化本能
- 「あの民族だから、無理ですよ」⇒宿命本能
- 「世界はシンプル!これひとつ!」⇒単純化本能
- 「あいつが犯人だ!!リンチしよう!」⇒犯人捜し本能
- 「今すぐやらないとやばい!!!」⇒焦り本能
私たち人間は、こうした10の本能を抱えてるため情報を正確につかむことが出来ず、
思い込みの常識を持ってしまうのです。
"ニュース"と本能の関係
この10個の本能は、人間はこういう考え方が「好き」ということでもあります。
つまり、「世界は毎日平和に近づいています!幸せですね!」というニュースより「遠いイスラムの世界では紛争が続き、今日も〇人が死亡しました」みたいなニュースの方が注目を集められるんです。
そうするとニュースを発信することはビジネスなので
もっともっと注目を集めようと
- 実はそんなに悲惨じゃないことを悲劇的に書いたり
- ○○史上最大の○○みたいに煽ったり
- 幸せなニュースは報道しなかったり
するわけです。
マスコミの義務
ここまでは一般的によく知られていることです。
こうしたことに対し「マスコミがしっかりしろ!!」「マスコミの義務を果たせ!!」などと怒り狂いたくなる気持ちもわかります。
が、それでは何も解決しないのです。
このことについて「FACT FULNESS」ではこのように述べています。
世界の本当の姿を見せるのは、ジャーナリストの役割ではないし、活動家や政治家の目標でもない。
ファクトフルネス視点でニュースを受け止められるかどうかはわたしたち消費者次第だ。世界を理解するのにニュースが役に立たないと気づくかどうかは、私たちにかかっている。
以前、情報を鵜呑みにしていない?疑う心を持て!! - 孤独な私がおしゃべりしたい時間でも書いたのですが、今手軽に手に入れられる情報というのは初めから私たちのためのものではありません。
あくまで「商品」であり、誠実さより売り上げが大切です。
政治家もジャーナリストも私たちに親切に正しいことを教える義務などないのです。
ですのでニュースは「社会の一員だ」という意識を発生させるスイッチとして有効ですが、「真実を知る」装置としては最早力を失いつつあります。
では私たちはどうすればよいのでしょうか?
真実を知るためには頭を使え!!
例えば「マスコミは偏向報道ばかりしている!!」という情報が耳に入った時、
私たちがすべきことは一緒に怒鳴り散らすことではありません。
「なぜそれが彼らの"理にかなっているのか"」を自分の頭で考えることです。
相手が賢いという前提に立って、こう問うてみるべきなのだ。なぜこのやり方が理にかなっているのか、と。
「FACT FULNESS」
私たちは自分以外の人間は自分より愚かだ、と思いがちです。
だから「なぜこのやり方なのか」だけだと、
- バカだから
- 民族として劣っているから
- 宗教のせい
などロクでもない方向に結論が走り出してしまいます。
(「FACT FULNESS」では宗教や文化より所得の影響力が大きいと述べています)
ですが私たちにとって「愚か」に見える相手でも、
その相手目線では理に適う様に行動しているはずです。
この点を感情に流されず、自分の頭を使って考える必要があります。
また、情報自体も様々なデータがweb上で見れる世の中ですから
「本当なの?」と思ったら掘り下げて調べてみるのもよいと思います。
まとめ 無条件で親切な人なんていない
私たちの人生の究極の目的は「自分が幸せに生きること」だと思います。(【生き方がわからない人へ】人生に「正解」はない。 - 孤独な私がおしゃべりしたい時間)
ただ、「幸せに生きる」は実はとっても難しいことです。
何故なら、受け身でなんとな~く毎日を過ごしていても
誰かがあなたを幸せにしてくれることなんてないからです。
自分にとって何が必要で、どうあったら幸せなのか
常に考え続けて選択していかなくてはいけません。
そのために情報を得ることは重要です。
そして、受け取った情報をそのまま受け入れるのではなく「自分目線で読み解く」ところまでが大切なのです。
これまで培ってきた常識は誤りなのか、真実を知る覚悟が出来た方は「FACT FULNESS」、是非お手に取ってみてください!
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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ここまで読んでくださってありがとうございました!!
魔女@試行錯誤ブロガー (@korokorokemari) | Twitterでした。